股間,陰部の痺れ,痛み、灼熱感など神経症状
一般的にその症状はジッとしていて陰部が熱く感じる、ビリビリ(ピリピリ)痺れたり感覚の異常がある。座っていたり少し歩いていると段々、痺れ感や灼熱感、痛みなどの症状が出現し、最終的には座れなくなったり歩いていられなくなる。
他には病院の診察で脊柱管狭窄症と診断されている、ヘルニアがある、足にしびれが出ている、腰が痛い、坐骨結節の付近(おしりの下のほうで触れる骨)の辺りの痛み、肛門などにも痛みや感覚異常、筋力の低下や運動障害など様々です。
考えられる原因
神経障害
坐骨神経、腰部神経、陰部神経などが圧迫されることによって痺れが発生することがあります。また、糖尿病や多発性硬化症などの神経障害が原因となることもあります。
脊椎の問題
脊椎が歪んでいる、または損傷を受けている場合には、神経が圧迫されて痺れや痛みが引き起こされます。
血行障害
血管が詰まっている、または血流が悪い場合には、痺れが発生することがあります。
薬物の副作用
一部の薬物には、痺れやしびれが副作用として記載されているものがあります。
緊張やストレス
筋肉が緊張し、血流の悪さや疲労回復の遅さから次第に筋肉が悪くなってゆき、痺れや痛みが発生したりします。
神経障害
坐骨神経や腰部神経などが圧迫されると、その神経が支配する範囲の痛みや痺れが生じることがあります。例えば、坐骨神経が圧迫されると、腰や臀部、下肢に痺れや痛みを感じることがあります。また、糖尿病や多発性硬化症などの神経障害が原因で痺れが生じることもあります。神経障害には、感覚障害だけでなく、筋力低下や運動障害などの症状も現れることがあります。
神経障害の原因は筋肉の緊張による圧迫や骨やヘルニアに当たっているなどあります。
この中で、よくある原因としては
①腰痛持ちだったり自覚症状はないが実は腰の筋肉が硬くなっている。
②お尻の筋肉が硬くなり、直接陰部神経を圧迫している事が多い。
③椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症がある。
脊椎の問題
脊椎が歪んでいる、または損傷を受けている場合には、神経が圧迫されて痺れが生じることがあります。具体的には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因となることがあります。脊椎の問題による症状は、腰や背中に痛みや痺れが生じることがあります。また、腰椎や仙骨に痺れが生じることもあります。
これは、腰椎から腰、股関節、足にまで神経が発生しており、その走行上が痛んだり、痺れたり、感覚障害や運動障害をきたすため起こります。
神経痛とは、障害されている神経の支配下に痛み、痺れ、麻痺、感覚異常、運動障害がいずれかが出る場合や複数もしくは全部が出る場合と様々です。
痛みに関しては、鋭い刺すような痛みや、じんわりとした痛み、燃えるような痛み、電気が走るような痛みなど、さまざまな種類の痛み出現します。
血行障害と薬物による副作用
血管が詰まっている、または血流が悪い場合には、痺れが発生することがあります。末梢動脈疾患や動脈硬化症などが原因となることがあります。血行障害による症状は、足の先や手の指先に痺れや冷感が生じることがあります。
通常運動不足や筋肉の萎縮などは鍼の対象となりますが、血管疾患については当院では対象としていません。
薬物の副作用
一部の薬物には、痺れやしびれが副作用として記載されているものがあります。抗うつ薬や抗不安薬、抗てんかん薬などが原因となることがあります。これに関しても薬の副作用自体はどうにもなりませんが、うつや不安鍼の治療で改善できるのでそちらをお勧めします。
緊張やストレス
いつもの事ですがストレスからくる緊張は血流を悪くするので、身体を硬くして神経を圧迫したり、凝りを発生させたり、不眠、内臓機能に悪影響を及ぼします。
具体的には、ストレスや緊張によって交感神経が活性化され、血管が収縮して血行が悪くなるため、組織や器官に十分な酸素や栄養が届かなくなります。また、交感神経の活性化によって筋肉の緊張が増加し、血管の収縮がさらに進んで血行が悪化するため、神経や筋肉に適切な刺激が届かずに痺れやしびれが生じたりします。
過去の施術例
実際に過去の症例で見てみると共通して言われるのがお尻の中心から少し外側にいった所が硬く感じるとか痛みがあるとかこちらに伝えてきています。
これは、仙骨まわりなので陰部神経(第1~第4仙骨神経から分かれる)を圧迫している筋があると想像がつきます。
施術例としては主に腰(腰からの神経が原因の場合もあり大体腰痛や腰の不快感を持っている方が多いため)
と股関節、仙骨周辺、坐骨付近、梨状筋、内閉鎖筋などがあり足に痺れも併発している事が多いのでそれらを施術していきます。
大体、腰は大腰筋と腰方形筋で12本、起立筋も必要に応じて、8本程度、そこから股関節が少なく見積もって12本、仙骨周囲が4本、坐骨結節付近で2~6本、梨状筋と閉鎖筋で4~6本、さらに足にまで症状が出ていればこれらにどんどんプラスしていきます。ですので、40後半~が最低本数となっています。
完治までは個人差がありますが症状の軽減でいうと1回目から改善傾向があり3回ぐらいすると座っていられるようになっているように感じます。ほぼほぼ感じなくなるまではおよそ、6回から12回程度施術が必要な状態の方がほとんどです。
その後は、ヘルニアや狭窄症がある場合、筋肉が緊張したり、酷使したりすると症状が出る場合があるので自分でストレッチをして良くなるように月1回程度施術を受けておくとより安心かと思います。
そして、その良くなっている間に筋トレをして少しずつ自分の筋肉コルセットを作ると再発防止となります。
しかし、まったく施術しなくても、数ヶ月~1年持つ方もいるのでそれぞれ個人の都合に合わせて当院をお使いください。
最近あった症例
数週間前に10数キロの犬を散歩中に抱え上げた際、股関節に違和感を感じたという症状を抱える60代の男性の方がいます。
翌朝、起床時にはおしりと外くるぶしに火傷をしたかのような脂汗の出る強い痛みが発生し、この症状は毎日続いていました。そのため、当院を受診されるまでの間、この状態が継続していました。
初回の施術では、おしりの筋肉から来る神経痛が原因と予想され、おしりを中心に鍼治療を行いました。ただし、患者さんは鍼の刺激に耐えられる方であったため、腰にも鍼を追加しました。
具体的には、起立筋、大腰筋、腰方形筋、小殿筋、中殿筋、大殿筋、および下腿外側に鍼を施し、その後の経過を見ることにしました。以前の症例から、外くるぶしまでの神経痛は治療期間が長い傾向にあることを考慮し、完治目標を約15回程度と患者さんに伝えました。
約1週間後には2回目の施術を行いました。問診時には、朝の焼けるような脂汗の出る強い痛みがかなり軽減したとの報告がありました。予定よりもずっと改善が進んだため、施術回数を6~12回と訂正しました。
現在、症状はほとんど感じられなくなり、若干の違和感があるものの、それほど気にならない状態とのことです。
家庭の事情と症状の改善を考慮し、今後の施術は同様の方法で継続することとしました。再発がある場合には早めの来院をお勧めしていますが、患者さんからの連絡がないことから、おそらく調子が良好な状態が続いていると考えています。
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