肩甲骨と背骨の間の痛い理由
ここでは鍼治療対処可能なものを記載しておきます。
痛みやコリの原因となる筋肉は広背筋、菱形筋、上腕三頭筋、僧帽筋などの背中周りの筋肉になります。これらの筋肉は、肩甲骨の動きを制御し、腕の運動を支配するため、日常生活で多く使われる筋肉です。また、首の筋肉が影響して神経を圧迫し、痛みを引き起こす事もあります。
(1)筋肉痛と長時間同じ姿勢による痛み
肩甲骨と背骨の間の痛みは、筋肉疲労や過剰な運動によって引き起こされる事がある。
仕事、ゲーム、趣味で長時間同じ姿勢や使う事により筋肉が硬直することがあります。
以前、お医者さんが何人か来院された事がありますが、背中の少し下のほうでしたが同じような場所が痛んでいました。おそらく問診をしている時の姿勢が横向きでパソコンと患者さんを診ている事によると思います。
話がそれましたが、これが慢性化すると常に肩甲骨と背骨の間に痛みが起こり、さらに酷使することで痛みが増大し固定化したり、筋肉の緊張で神経を圧迫し、肋間神経痛に発症したり、猫背に発展していったり、背中をかばって次第に上の筋肉を使うようになるとストレートネックや頸椎症を発症させ、肩関節まで硬くなってきた、下に下りれば腰痛の原因にもなってきます。このようにその場所だけでなく、様々な所に悪影響を及ぼすので早期の治療が好ましいと考えます。
この場合の治療法
鍼灸接骨院では鍼にかかる金額が少ない場合、多くても20本ほどの鍼で対処する事が多いと聞きますが、当院では大体40~60本ほどで対応する事が多いです。
まず、首だけで、30本ぐらい鍼を刺します。これは、首の真後ろ、脊柱起立筋、頭板状筋、肩甲挙筋、後斜角筋、中斜角筋、前斜角筋等狙っていくと自然と増えていきます。
そして、背中は大体、肩甲骨の一番下のラインまで背骨横1センチ~のところに刺していきます。こちらも症状や治り具合により1ラインから3ラインまで検討して鍼を増やしたりします。さらに問診の結果もう少し下のほうまで施術が必要であればそちらも行います。
(2)ストレス
ストレスや不安は、背中や肩の筋肉を緊張させることがあります。
子育てや家庭での事、人間関係、経済、仕事、様々なストレス現代社会にはありますが、いきなり何とかしようとも身体に緊張があるとなかなか抜け出そうとしても難しいと思います。
このような場合、鍼で頭、首から腰まで筋肉を緩めると自律神経の調節(交感神経は興奮を落ち着かせ、副交感神経を優位にさせる)ができ、不安感や喉の異物感、呼吸の苦しさ、不眠が解消できます。
さらに、漢方(その症状に応じて、柴胡加竜骨牡蠣湯、半夏厚朴湯、半夏厚朴湯、酸棗仁湯など)を併用したり休暇やお風呂で何も考えない脳みそのアイドリングストップをしていくと次第に心身ともに健康になります。
過去にきた患者さんで母親が息子を紹介で連れてきてくれましたが、その方は大学生で特にやりたい事もなく、引きこもっていた方でした。
一通り話を聞いたあと、施術に入り、基本的な鍼の刺し方で最後まで行いました。その時の状況は思っていたより鍼が痛かったそうですが何とか受けきれたとの事。
1回した施術しなかったのですが、嘘か誠かその後、やりたい事を見出し、学校にも行き、引きこもり生活から脱出したと後日母親からお伺いしました。
鍼の効果で良くなったのかもう二度と受けたくないと思い、生活改善をしたのか闇の中ですが今でもその彼は元気に過ごしているそうです。
(3)肩こり
肩こりは、肩の筋肉の緊張により引き起こされることがあります。慢性化することで痛みは持続し、また寝違えなどの原因になったりします。
(4)椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨の椎間板が圧迫されて、痛みを引き起こすことがあります。この場合首、肩、背中など圧迫した神経の走行上に痛みが起こります。普段から持続的で痛みやしびれに変化が見られないものは骨が触れていて鍼ではどうにもならない場合もありますが、多くは変形した骨が神経に触れやすく、周りの筋肉が収縮し、神経を骨に圧迫する事で色々な症状が起こります。
よって、一日の中で症状に変化があるものは鍼治療でその症状が緩和したり、なくなったりすることもよくあるあります。
その後は、再発防止として定期的に治療したり、ストレッチや体操で筋肉の状態を良くしておくことが肝心です。
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