鍼は頭痛に対して本当に効果があるのか
始めに、頭痛に対して鍼治療は本当に効果があるのか?
自身が施術をしていて感じるのは筋肉が影響を及ぼしているものに対してはしっかり効果があると感じています。
逆に頭痛自体色々種類もあるので虫歯や顎関節症を伴っていたり、インフルエンザや風邪などかかっている場合の頭痛はそれぞれに対処しないと首や背中だけの施術では不十分、又は治らないものもあると感じます。
エビデンス(科学的根拠)はまだ十分とは言えないかも知れませんが、今も研究はされています。
ここからは過去の研究を少し載せますので、興味がある方は読んでください。
①2012年に発表された研究では慢性的な片頭痛に対して、本来の治療法に加えて鍼治療を行う事で、症状の緩和に効果的であるとう結果がでました。
しかし、効果の程度は人によって異なったそうです。
鍼自体、薬ではないので全員同じ結果になるという事は難しいと思います。ただ、先に書いた通り筋性のものであれば即効性、ある程度予想のつく効果もあると考えます。
②2017年に発表された研究では、片頭痛の発作中における鍼治療の有効性が見られました。研究結果によると、施術後の痛みの強度は軽減したと報告されています。
③2018年の研究では慢性的な頭痛(片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛など)に対する鍼治療は鎮痛薬療法と同等もしくはそれ以上の効果があると報告されています。
鍼の研究があまりされない理由として
①症状に個人差がありそれを全てまとめ上げるのが困難であること
②西洋医学と違い研究にかけている金額が比較にならないほど少ない
③鍼灸師が個人プレー主義が多い
④技術が一定でない、それぞれやり方や考え方が違う
など様々な理由により研究がすすまない
上記の理由で発表しない、再現性にかけることから改善させる事のできる先生はいるがそれは正当に評価されるのは病院勤務の方ぐらいだろう。
私個人としては症状の強さや実質職業病、骨の変形(ストレートネック)によるものでも大体3回ぐらいの施術でつらい所は取れると思っている。
しかし、骨の問題や職業の問題、ストレスなどある場合それを完全に取り除く事はこちらだけ施術ではどうにもならない所なので再発防止の為、それらの改善に努めるのがいいだろう。
PC作業なら下を向かないように職場の設備に投資する(具体的にはモニターを目線の高さにあげ、資料も同様にしておく。)、骨の問題があれば、骨のしなりを出すため鍼やストレッチ、マッサージ、体操など色々な手段で筋肉を柔らかくし、首を後ろに倒しても痛みがでないようになれば少しずつ木マクラなど使って骨の矯正する、筋肉の負担を軽減する為、定期的に施術し、再発防止するなど。
実際鍼の施術をする場所は基本は後頭部~背中にかけて行い、頭痛のある場所や基本で痛みが取れない場合は必要に応じて側頭部や前頭部、肩関節周囲にまで範囲を広げる。
後頭部の施術では大小後頭神経があるので、その圧迫を取ると支配領域の痛みが改善していく。
ストレス性のものは背中までではなく、腰まで施術したほうがよいと思われる。
これは自律神経や背中から出る内臓を支配する神経、さらに太陽神経節などある為、これらの圧迫をとると今受けているストレスを緩和し、圧迫からくる持続的なストレスを取る事が出来る。
そうすることによって、現在受けているストレスに対して対策をとる余裕ができ、徐々に通常状態に戻ることが出来る。
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